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上品な味の「天ぷらそば」
あっという間に食べ終えてしまった。すると立澤さんに「温かい『天ぷらそば』も食べてください」と促されたので、すぐにお願いした。その間、右側のコーナーで販売している「おにぎり(ツナマヨ)」を買ってきた。
こちらは奥様の親族がホームメイドしているようで大変うまい。
もうほぼ売り切れ状態である。
そして、ほどなく「天ぷらそば」が登場した。
天ぷらは玉ねぎや人参のカリッとしたかき揚げで、立ち食いそば屋でよくみるようなタイプである。
まずつゆをひとくち。こちらも手打ちと同じつゆで上品かつ出汁の奥行きのある味わい深いタイプである。ふるえるうまさだ。そばは口当たりのしっとりとした「もりそば」より柔らかい食感である。
「『もりそば』は二八でも冷して〆れば十分なコシがでます。『かけそば』の場合、この位がそば本来のリアルなコシです。つなぎの小麦粉をもっと増やせばかけでもコシはでますが、それはつなぎのコシですね」と立澤さんが真実を教えてくれた。
「冷やかけ」は当店を代表する味だ
別の日に「冷やかけ春菊天そば」690円を食べたのだが、これはもう何もいうことはないくらいの絶品だった。
つゆはかけつゆより少し返しが多めになっていて、ゴクゴク飲んでしまう味である。細めの冷たいそばにそこそこに冷やしたつゆが最高にマッチしている。
個人的には「冷やかけ」は店の味をもっともわかりやすく感じ取ることができるメニューといえる。






