今季J2降格となった湘南ベルマーレをめぐり、親会社のライザップは12月9日に「湘南ベルマーレに関する一部報道についてのご説明と今後の方針」と題したリリースを発表した。冒頭で以下のような説明を行っている。

 

「このたび、弊社および湘南ベルマーレに関する一部報道がございました。ご覧になったファン、サポーター、地域の皆様、ならびに関係者の皆様には、多大なるご心配とご迷惑をお掛けしましたことをお詫び申し上げます」

 

 貸付・資金提供に関する報道については「事実」とし、クラブ運営に関する報道についても見解を明かしている。 

 

 一体、どのような報道だったのか。12月9日配信の「週刊文春 電子版」より記事の一部を抜粋して紹介する。

 12月6日に終幕した明治安田J1リーグで、9年ぶりのJ2降格が決まった湘南ベルマーレ。来季のJ1復帰を狙う同クラブの裏側で、今、経営陣の対立が浮き彫りになっている。

「25年間、クラブ運営に関わってきた眞壁潔会長が解任され、元ベルマーレ選手だった坂本紘司社長も辞任させられたのです。新会長には、親会社であるライザップの取締役が就きました。サポーターの間では、動揺が広がっています」(地元紙記者)

ライザップの瀬戸健社長(左)、眞壁前会長(中央)©共同通信社

 その眞壁氏が、「週刊文春」の取材に、初めて口を開いた。

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「市民の皆さまからお預かりした大切な資金のうち6億円が、ライザップに貸し付けされ、使われていたのです。取締役会長として、責任を日々痛感しており、株主やサポーターに対して申し訳ない思いで一杯です」

 一体、何があったのか。現在配信中の「週刊文春 電子版」では、眞壁氏や、元会長で衆議院議員の河野太郎氏、地元の有志らで構成される評議会の重田照夫会長ら関係者を徹底取材。湘南ベルマーレとライザップの深刻な対立ぶりに加え、とくにベルマーレ側の不信感を高めた「移籍金6億円事前計上」「謎の6億円貸し付け」について詳報している。また、ライザップ側が送り込んだ新会長でライザップの専務取締役を務める塩田(てつ)氏の1時間超にわたる反論も読むことができる。

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