車系YouTuberとして、現在7台の高級車を所有するあま猫さん。登録者数約42万人を誇る配信者でありながら、公認会計士としての一面も持つ彼女には、フェラーリやランボルギーニを乗り回す現在からは想像もつかない壮絶な過去があった。
「YouTubeの収益」と「会計士としての信頼」の合わせ技
あま猫さんは現在、フェラーリ 812 スーパーファスト、ランボルギーニ ウラカン EVOスパイダーなど、7台の高級スポーツカーを所有している。駐車場代だけで1台あたり5~6万円かかる上に、維持費も並大抵ではないという。
「月間の維持費が合計で180万円を超えていて、突発的な出費も含めて月あたりにならすと、200万円近くかかっていると思います」と明かす彼女だが、車系YouTuberとして「動画で稼いだお金はできるだけ車の費用に充てたい」という強い思いがある。
なぜこれほど多くの高級車を所有できたのか。その理由について、あま猫さんは意外な事実を語った。「監査法人にいたときにフェラーリを1台購入したんですが、ローンの審査がめちゃくちゃ通りやすかったんですよね」。実際の購入費にはYouTubeで得た収益を充てていたものの、監査法人で働いていることで与信を得ることができた。「“YouTubeの収益”と“会計士としての信頼”という2つの合わせ技が使えたことが、一番の理由かなと思っています」。
高級車を持っている女性=「パパ活」という偏見
しかし、その二足のわらじゆえの葛藤もあった。監査法人に在籍していた頃は、所属先や具体的な業務内容に一切触れてはいけなかったため、「パパ活」や「港区女子」と誤解されることも少なくなかった。「『具体的にどういう仕事をしているんだ』と聞かれても、そこを説明できないもどかしさはありました」と当時を振り返る。
興味深いのは、監査法人で週5日働いていた時点で、すでにYouTubeの収入のほうが多かったという点だ。「お金のことだけを考えるのであれば、正直、監査法人をやめてさっさとYouTubeに振り切った方がよかった」と語る一方で、「社会の一員として“ちゃんと組織に所属する”というのは、私にとってすごく大事なこと」だったと強調する。会計士としてのキャリアを捨てたくなかったからこそ、YouTubeでいくら稼げても監査法人に留まり続けた。
現在は独立して法人経営を行い、YouTubeの広告収益や案件に加えて、コンサルティング業務、講演会や企業研修の講師としても活動している。車への情熱と会計士としての社会的信用——。その両方を武器に、あま猫さんは自身のキャリアを切り拓いてきたのだ。
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