でも、仕方がないことだと思って受け入れるようにしています。

なぜなら、円安は中小企業の社長がどうこうできる問題ではないからです。財務大臣や日銀総裁なら必死に改善策を考えますが、どうしようもない立場でどうにかしようと考えるのは、時間がもったいない。

原材料費が上がったら、販売価格の値上げを検討しなければなりません。

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その場合、何らかの付加価値をつけられないかと必死で考えます。そう考えるほうが建設的ですよね。いついかなるときも、「いま自分にできることは何か」を考えて行動するようになりました。

藤﨑 忍(ふじさき・しのぶ)
ドムドムフードサービス社長
1966年生まれ。東京都出身。青山学院女子短期大学卒。政治家の妻になり、39歳まで専業主婦。しかし夫が病に倒れ、生活のために働き始める。最初はギャルブームの頃のSHIBUYA109のアパレル店長。店の売上を倍増させたが、経営方針の違いから経営者と対立し、退職。アルバイトでしのぐが、たまたま空き店舗を見つけ、居酒屋を開業。すると料理の美味しさや接客の良さで一躍人気店に。その腕を常連客に見込まれ、ドムドムのメニュー開発顧問に。「手作り厚焼きたまごバーガー」をヒットさせ、ドムドム入社。その後わずか9カ月で社長に。「丸ごと!!カニバーガー」などが話題になり、ドムドムの業績は確実に回復している。テレビ朝日系「激レアさんを連れてきた。」出演で話題に。
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