二階堂ふみに“一番変化をもたらした”出会い
二階堂にとって人生が変わるような大きな出会いがあったのは22歳のとき。縁あってフェレットと暮らすようになった。動物と暮らすのは、これが初めてだった。
「人生で一番変化をもたらした出来事だと思います。生きる上での優先順位が変わり、自分が何を選択するのかということを改めて考え、生活スタイルから食事まで全て変わりました」(ciiron TOKYO 2024年10月2日)
感情豊かなフェレットと暮らすうちに、自分は知らぬ間にこのような動物たちを搾取する側にいることに気付いた。大好きだった洋服も、動物の犠牲の上に成り立っていたことを知ってショックを受けたという(FRaU the Earth 2022年11月23日)。
「極端なことを考えたとき、地球にとって人間は存在しないほうが幸せなのかなって思っちゃうんです」(ELLE 2021年3月19日)
2021年に『徹子の部屋』に出演したときは、ペットショップで売れ残っていた犬や保護犬、猫4匹を引き取り、フェレットと合わせて7匹の動物と暮らしていると語っている。
考えを深めて、行動する。動物愛護だけでなく、アクティビスト(活動家)として環境問題や沖縄の問題、人権、フェミニズムなどについても発信をするようになった。2020年に『紅白歌合戦』の司会に起用されたときは「アンチレイシズム(反人種差別)」と書かれた指輪をつけていた。
「自分を好きになれない」というコンプレックス
何よりも動物に自分自身が救われた。二階堂はずっと「自分を好きになれない」というコンプレックスを抱えていたが、動物と暮らすことで解消されていったという。
「動物のことや環境のことを考えた選択をしていると、だんだん自分の選択に自信がついてくるんですね。無知だった私が動物と出会い、たくさんの気づきを得ることで世界が開けたし、なによりずっとコンプレックスに感じていた『自分を好きになれない』という悩みまですべて解消されましたから」(FRaU the Earth 前出)
