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その後、彼は⋯

　2011年末、カーターは1985年にニューヨークで20歳の青年を殺害した罪で投獄されていたデイビット・マッカラム（当時42歳。事件当時16歳）の無罪放免に尽力していた。

　が、当時、カーターは前立腺がんに侵されており、2012年3月、オーストラリア西オーストラリア州バースウッドで開催された国際正義会議に出席中にその事実を公表。2年後、マッカラムが無罪釈放となる半年前の2014年4月20日、カナダ・トロントにて76歳でこの世を去った。最期を看取ったのは、晩年を共に暮らした元“共犯者”のジョン・カーティスだった（カーティスは2021年、75歳で腹部大動脈瘤により死亡）。

最初から記事を読む 「人間以下の扱いを20年以上受けた」証拠がないのに“判決は終身刑”⋯人種差別によって「殺人犯」にされた『黒人ボクサーの悲劇』（昭和41年・海外の冤罪事件）

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