小学生のとき「手術はしない」と決めた

――軟骨無形成症の治療はあるんですか。

後藤 私の時代は、成長ホルモンと骨延長手術が主流で、今周りにいる同じ障害の子も、治療を受けた子の方が多いですね。

――後藤さんも治療をされて?

ADVERTISEMENT

後藤 私は何もしなかったんです。小学生の時、近しい間柄のおばさんから「骨延長っていうのをしてる子が多いみたいだけど、ひとちゃんはしないの?」って言われてはじめてその存在を知って。「え、骨延長??」ってなりました。

――「受けてみたい!」とはならなかった?

後藤 両親に聞いてみたら、「1年くらい学校を休んで入院して、ちょっとずつ骨を伸ばすんだけど、痛いよ」って言われて。

 正直、そのときは体が痛いとか不便で仕方ないみたいな思いもなかったし、友だちや先生と1年も離れなきゃいけないのに、伸びても10センチくらいということだったんで、だったら自分はいいや、と判断しました。

 

――小学生の時の自分の判断は間違ってなかった?

後藤 そうですね。治療自体は成長期にしか受けられないんですけど、「あの時受けておけばよかった」って後悔したことはないです。

自分の体型を生かすのも殺すのも自分

――平均よりも身長が低いことで、体重のコントロールが必要だったりしますか?

後藤 私は大人の一人前も食べられないというのもあるんですけど、小さい分、重くなると腰とか足に負担がかかりやすいので、気をつけてはいますね。

 あとは、歩き方とか姿勢も、小さい頃から気にしています。

――気にするきっかけがあったのでしょうか。

後藤 同じ年代のお友だちと一緒に歩いている時、ふとショーウィンドウに映った自分を見て、「なんて自分は不恰好なんだろう」と思ったことがあって。

 で、小学校の時ぐらいからファッションにも興味を持ち始めていて、皆と同じ服が着れなかったりするけど、「自分の体型を生かすのも殺すのも自分だな」と悟ったといいますか(笑)。