「自分は何なんだろう?」「そんなに変なのかな?」

――歩き方と姿勢に気をつけているということですが、具体的には?

後藤 軟骨無形成症は脚が短いだけでなく曲がっているので、バランスを取るために横に揺れながらノシノシって感じで歩くようになってしまいがちなんです。

 私はそれが嫌だったので、小学生の時から「ちょっと歩き方変じゃないか見てて」と親にお願いして、自分なりに補正していきました。

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 小さい体は変えられないけど、自分の努力で少しでも変えられるところは変えようとしていたんです。

――周囲の目が気になっていたところもありますか。

後藤 小さい頃からジロジロ見られることはずっとあったので、「なんで見られてるのかな?」ってすごい気になっていて。特に視線が気になりだしたのは、小中学生ぐらいからかな。

 周囲の視線から、「自分はただ小さいだけじゃないんだ」っていうのを実感して。でも、親からは「こういう障害だよ」とかって説明をされるわけでもなかったし、自分の中で模索というか、「自分は何なんだろう?」「そんなに変なのかな?」って、小さい頃からずっと考えていたんです。

おばあさんから「かわいいねえ。いくつ?」

――街なかで何か聞かれることもあった?

後藤 嫌な感じで何か言われることはあんまりなかったですね。

 今でもよくあるのは、おじいさんおばあさんから、「かわいいねえ。いくつ?」って聞かれたりします。

 嘘もつきたくないし、正直に答えて相手の方が気を悪くするのも申し訳ないので、「えへへ~」って返してます(笑)。

 

――そうなんですね。

後藤 そうすると、「あれ、この子、照れてるのかな?」とかって言われることもあるんですけど(笑)。

――小さい時から周囲との違いを感じていたということですが、どんなシーンで「違い」を感じることが多かったですか。

後藤 「なんで皆より私はできないのかな?」と思うことが多くて。今思えば、他の子に比べて足の長さが半分くらいしかなくて、そもそも歩幅が違うから、歩いても走っても周りより遅いに決まってるんですけど。で、腕も短いから、皆と同じような動きもできなくて。

 ただ当時は、自分の体のことをちゃんと認識できてない部分もあったんです。

撮影=松本輝一/文藝春秋

次の記事に続く 「手足が短いこと」でも「ランドセルが背負えないこと」でもない…身長115センチの成人女性がふり返る“学校生活でいちばん辛かったこと”

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