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殺人夫婦の最後
彼女の予感は当たり、男はいきなり目の色を変えマリーの体を掴もうとしてきた。必死の抵抗も虚しく、あっという間にロープで縛られ後部座席に放り投げられる。車が急発進し、彼女は恐怖で怯えるよりなかった。
ところが、拉致現場から10キロ離れた交差点で赤信号により車が停車。その瞬間、マリーは持てる力を出し切って後部座席のドアを蹴り上げ、わずかに開いたドアから転がるように路上に落ちた。
決死の脱出に成功した彼女は後続車に助けられ無事に保護される。さらに現場にいた人間が逃走した車のナンバーを覚えており、すぐさま警察に通報。身元を特定された男=ミシェルと妻モニクが逮捕されることになる。
取り調べでミシェルは頑なに犯行を否定した。が、警察の厳しい追及に、1年後の2004年7月にモニクが全面自供。これを受け、ミシェルも8件の殺害を告白、それに従い3人の遺体が発見された。
