俳優の河合優実がきょう12月19日、25歳の誕生日を迎えた。来年(2026年)1月4日には、彼女が昨年出演して広く知られるきっかけとなった大ヒットドラマ『不適切にもほどがある!』(『ふてほど』と略称された)がスペシャルドラマとして帰ってくる。

 昨年放送された連続ドラマ版では、阿部サダヲ演じる主人公の中学教師・小川市郎がまだ昭和だった1986年から現代にタイムスリップし、さまざまな騒動を巻き起こすなかで、一人娘の純子に待ち受ける運命を知ってしまう。今度のスペシャルドラマでは、新たに登場するタイムトンネルを使って、市郎が純子の運命を変えるべく行動を起こすという。

スペシャルドラマ『新年早々不適切にもほどがある!』公式Xより

なかなか決まらなかった純子役に抜擢された理由は…

 河合はその純子を連続ドラマから引き続き演じる。劇中の1986年当時、高校生だった純子はスケバンスタイルに身を包み、苦言を呈する父にことあるごとに悪態をついていた。企画した磯山晶プロデューサーによれば、純子役の俳優は《お父さんに『メスゴリラ』って言われても可哀想じゃなく、お父さんに『クソじじい』と反論しても可愛らしい人じゃないとダメだった》のでなかなか決まらずにいたところ、ちょうどそのころNHK・BSのドラマ『家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった』(略称『かぞかぞ』)に主演していた河合が目に留まったという(中村千晶「現代の肖像 俳優 河合優実」、『AERA』2024年6月10日号)。

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12月19日に誕生日を迎えた河合優実 ©時事通信社

高校時代は山口百恵をカラオケで

 磯山いわく《特徴的な体の動きと抜群のコメディーセンス。顔がちょっと寂しそうなところも昭和テイストに合うなと感じていました。山口百恵さんや中森明菜さんに通じる『憂い』があるというのかな》とピンと来るものがあり、脚本の宮藤官九郎の賛同も得て、純子役に抜擢したのだった(同上)。ちなみに歌手の山口百恵に似ているとは、河合も以前より周囲から言われて自認しており、高校時代にはカラオケに行くたび、そのヒット曲「プレイバックPart2」を歌っていたとか。