──中絶は体にも心にも大きなダメージを負ったのではないですか。
佐藤:仰る通り、本当に心も体もボロボロになりました。正直なところ、これほどショックなことだとわかっていませんでした。
手術する日、小西さんは一応病院にはついてきてくれましたが、そんな私の気持ちをどこまでわかってくれていたか。ものすごく落ち込んでいた手術からの帰り道、ふと小西さんに「お肉が食べたい」と言ってみたんです。そうしたら「わがままだな」と返されました。私は、それまで小西さんが私の体や心の心配をしてくれていると思っていたので、その言葉にとてもショックを受けました。
「クローゼットに隠れて!」
──その時点で小西氏と別れようとはならなかったのですか。
佐藤:考えました。しかし私は中絶後、正気を失い呆然としていました。
そんな時、一人暮らししていた部屋に小西さんが転がり込んできたんです。真意はわかりませんが、今思えば、他の人に中絶を公言しないように、責任をとっている体を演じるためだったのかもしれません。
そこからなぜ小西さんと付き合い続けたのかと言われたら…今でも本当にわかりません。混乱していたのは事実です。もしあの時、家族に相談できていたら小西さんとの関係はやめられたと思うんです。でも家族には心配をかけたくないと思って頑張ってしまって、彼との同棲生活が始まったんです。
──同棲を始めてからも小西氏の行動に傷つけられたそうですね。
佐藤:正直色々なことがありましたが、印象的なのは、同棲をしている部屋に、小西さんのご両親がサプライズで突然訪ねてきたことがあったんです。すると小西さんは私に対して「クローゼットに隠れて!」と言ってきました。私と交際しているのを両親に知られたくなかったのだと思います。「私と付き合っているのはそんなに恥ずかしいことなのか」と悔しかったことを覚えています。
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佐藤さんと小西氏の関係はその後、2年間ずるずると続く。そして2014年8月、佐藤さんに2度目の妊娠が発覚する。
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2度目の妊娠を聞いた小西さんの反応は…
──2度目の妊娠までに別れるタイミングはなかったのですか。
佐藤:確かに同棲生活もいい空気とは言えないものでしたし、そもそも外見も全く好みではなく、合わない部分もたくさんあったので、彼のことはそもそも愛していなかったのだと思います。精神的なつながりはもちろんなかったですし、行為自体も心地良いと思ったこともありませんでした。別れるべきでした。
そんな私の気持ちを察してか、小西さんは徐々に同棲している部屋に帰ってこない日も増えてきました。ただ住む場所をどうするかであったり、同棲を解消するエネルギーが出なかった。もう潮時だなと考えていた時期に妊娠が発覚したんです。
