「ごめんね。大丈夫だよ。パパはもう少しお仕事あるから、先に寝てなさい」
良太は眠そうな娘の顔を見るなり、疲れ切った表情から一気に優しい父親の顔になりました。
娘を部屋まで送り、寝室に戻ってくるとその表情は曇っていました。そして、私と目を合わせることもないまま、
「これから寝室は別にしたい」
と言うのです。
「そんな……」
その一言は、私の胸に突き刺さりました。まるで、離婚を告げられたかのような気持ちです。たとえセックスレスの状態であっても、夜は隣にいてくれるだけで安心感がありました。それが一緒に眠ることすら拒まれるなんて……。
「私は嫁として生きていくしかないのです」
「ちゃんと睡眠が取れなくちゃ仕事に影響するし、俺が働かないと子育てできないだろ?」
「そんなことしたら、子どもたちだって不思議がるわよ。まるで、仲が悪いみたいじゃない」
「ちゃんと説明すればわかるよ。それに、仲がいいわけじゃないだろ? 無理するのもそろそろ限界だよ……」
「別れたいの?」
「そんなこと言ってないよ。少し距離を置きたい……。仕事に集中したいんだよ!」
「わかりました……」
仕事のことを言われたら、夫の言う通りにするしかありません。私の生活は夫にかかっています。私は大沢家の嫁として生きていくしかないのです。
「これが、性犯罪者に与えられた本当の罰なのかもな……」
そう言い残し、夫は寝室を出ていきました。
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