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ボロカスに報じられている「東京医大問題」

 ゆえに、今回の東京医科大学の女子受験生差別問題は、台湾でも大いに燃え上がっている。まずは現地の大手メディアの見出しをざっと紹介しよう。

ひどい性別差別! 東京医科大学、女子受験生の点数天引き(「嚴重性別歧視! 東京醫科大學:女考生先扣分」『華視新聞』)

東京医科大が女性受験生差別、入試で軒並み点数天引き、成績を89割に(「東京醫大歧視女考生 入學試一律扣分 成績打八或九折」『ETtoday新聞雲』)

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もっとも吐き気を催す差別! トップクラス医科大学が女子受験生に「まずは点数を天引きしてから」とやっていたスキャンダル(「最噁歧視!頂尖醫科大學遭爆逢女考生「先扣分再說」」『中時電子報』)

東京医科大学がすべての女子受験生の点数天引き、陋習(ろうしゅう)は少なくともすでに7年間(「東京醫大凡女考生都先扣分 陋習至少已七年」『中廣新聞網』)

女子学生にこっそり点数天引き、東京医科大学の差別スキャンダルが大暴露される、白い巨塔の暗黒面、8年にわたり手を加えられた入学試験(「女學生偷偷扣分 東京醫科大爆歧視醜聞 白色巨塔黑暗面 8年來入學考被動手腳」『台視新聞』)

台湾のYahoo!『Yahoo!奇摩』の検索結果。さまざまなメディアで報じられている

 とまあ、台湾のメディアが大手媒体でもハデな見出しをつけるせいもあるが、「陋習」「吐き気をもよおす」「白い巨塔の暗黒面」と、ボロカスな言われようだ。台湾は日本に対して好感を持つ人が多いとされ、また旧宗主国だった日本をなんとなく「進んだ国」とみなす風潮も多少はあるのだが、それゆえにギャップが大きかったということか。

「日本は18世紀に身を置いているようだ」

 一連の報道のなかでも、特に手厳しいものを紹介しておきたい。以下に引用するのは、「Yahoo!論壇」(台湾の「Yahoo!個人」に相当)に掲載された、国立政治大学国際関係研究センター教授の蔡增家先生の「東京医大差別事件から見る日本の男女平等問題の黒歴史」と題したコラムである。ちなみに蔡先生は男性の日本・韓国研究者で「マンガから日本を見る」と題した講義を担当している日本通。もちろん日本語もできる。

<日本は先進的な工業国家ではあるのですが、多くの時代遅れのものごとも存在し、さながら18世紀の幕府の時代に身を置いているのではないかと思わせることすらあります。男女平等(の問題)はそのなかの一例です。

 

 最近、日本の名門校である東京医科大学で、女性の合格人数を抑えるために、長期にわたり女子受験生が「自動的に」点数を天引きされていたことが明らかになりました。(略)>