愛子さまの“両親への思い”が結果的に皇室を支えている

河西 会見はもちろんですが、それ以外でも愛子さまのお言葉を聞いていると、相手がどういうことを求めているかを瞬時につかむ力が非常に高いと感じます。この対応力を支えているのは、徹底した予習でしょう。私の勤務する名古屋大学でいうなら、トップ中のトップの学生でないとあのように的確な反応はできません。

大久保 11月に初めての外国公式訪問としてラオスに行かれましたが、移動に11時間かけた飛行機の中でずっとお言葉を手直しされていたと聞きました。納得するまで極めるご性格で、そのためには調べを尽くす。それが愛子さまの才能なのだと思います。

雅子さま ©JMPA

矢部 トンルン国家主席を表敬訪問した時、「(5月に日本で)父にお会いいただきまして」と言った後に「天皇皇后両陛下よりおことづけを承ってまいりました」と話されていました。このような言葉の使い分けも当然かもしれませんが、巧みだなーと思いました。

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大久保 自分の考えをどのような形で人に伝えるのかを大事に思っていらっしゃいます。

矢部 愛子さまの原動力は何なのでしょうか?

大久保 ご両親を助けたいという気持ちがものすごく強いと思います。幼い頃からご両親を見て、大変なお立場だとわかっている。だから自分ができることをしてゆきたい、という気持ちがおありだと思います。それが天皇家、皇室を結果的に支えている気がします。

河西 私も両親の存在が大きいと思います。平成の時代、雅子さまが病気で公務を欠席するようになって、皇太子さま(当時)と雅子さまは批判され続けました。その苦しみを間近で見ていたわけですから、2人を助けたいという気持ちが強くなっていったはずです。そして、やはり母への思いが強いかなという気がします。

幼稚園時代の愛子さまと雅子さま ©JMPA

矢部 雅子さまは愛子さまをすごく頼りにしているように見えて、愛子さまは大変だろうと思うのですが。

大久保 愛子さまが小学校で一時登校をむずかった頃、雅子さまの体調もすぐれませんでした。最近、雅子さまの体調が順調なのは、愛子さまのお勤めも公務も順調だということが大きいと思います。お二人は何かとシンクロするところがありますね。