年末年始の帰省シーズン、悩みの種になるのが「移動の足」だ。とくに幼い子をもつ家庭では、わが子のグズりや大量の荷物を気にし、公共交通機関の利用を控えるケースも少なくない。

 一方、自家用車であれば移動中の過ごし方は自由だし、到着後の足も確保できる。「子連れなら車一択」と思ってしまうところだが、どうやら「車で帰省したがゆえの失敗」もあるようで……。

 今回は車に関する「年末年始の親族トラブル」を中心に、「帰省で車を出して後悔したことがある」という人たちの体験談を紹介する。

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義母が「初詣の神社」を指定してきて…

 子連れの家族にとって、自宅から目的地までドア・ツー・ドアでたどり着け、その後も自由に移動できる点は車の大きなメリットになる。しかし年末年始という特殊な時期にあっては、この「移動の自由度」が大幅に制限されることもあるだろう。

 3歳になる娘を連れ、夫の実家へ帰省した吉田さん(仮名・30代女性)は、義母の一言に翻弄された正月を振り返る。

「夫の実家までは車で4、5時間かかるので、行くのはお盆と正月くらい。それで義両親から文句を言われることもありませんでしたし、とくに関係について悩むこともなかったんです。

 その年も大晦日に伺って、年越しそばやおせちも振る舞ってもらい、至れり尽くせりという感じでした。

 でも、元日の夜に義母が『初詣には行かないの?』と聞いてきて。私も夫も、毎年行くようなタイプではないので不思議だったのですが、どうやら娘が七五三の年だから、一年の最初に神さまに挨拶しておきなさいと。

『そういうもんなのかな?』と思いつつ、とくに予定もないので翌日義両親と5人で行くことにしたんです。ただ、てっきり近くの神社で済ませるものと思っていたら、義母が車で40分くらいの有名な神社に行こうと。

 夫には『すごく混むんじゃない?』とは伝えたのですが、その神社は夫の七五三もやったところだからと、私が口を挟める感じじゃなかったんですよね」

 寺社に対する思い入れはさまざまで、「初詣は絶対にココ」と強いこだわりをもつ人もいる。義母にもそうした思いがあったのかもしれないが、「正月、幼い子連れに有名な神社を勧める」というのは思慮に欠ける行動だったようで……。