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再びヨーロッパ大陸は戦場に
1933年、ドイツに国民の熱烈な支持を受けてナチス政権が成立し、党首だったアドルフ・ヒトラーは、公約として掲げていたヴェルサイユ体制の打破、ならびに賠償金支払いの拒否を実行に移し、ドイツの戦争賠償はこの時点でうやむやなものになってしまった。そう、ヒトラーは賠償金をまんまと踏み倒したのである。
そして、1934年にヒトラーは首相府と大統領府の権限を統合して国家元首となった。この時期、ドイツ国内は世界恐慌の影響で失業者が溢れ、経済は極めて厳しい状況だったが、軍事増強により重工業が復活し、1937年にはほぼ完全雇用を達成する。
こうした経済的成功のみならず、先の大戦後もともとドイツ人が多く住んでいたズデーテン地方がチェコスロバキアに留まった屈辱などを背景に、アーリア人種至上主義を掲げるナチズムは熱狂的な国民的支持を得ていったのである。
1939年、ついにナチスドイツは、ポーランド侵攻を発端に海外への侵略戦争を開始。それに対抗するため、イギリスとフランスはドイツに宣戦を布告し、再びヨーロッパ大陸は戦場と化していった。