利点3:機械が苦手な人でも使いやすい
スマートスピーカー自体まだそれほど広まっていない日本で、スマートディスプレイが期待されるもうひとつの理由として、あまり機械に詳しくない人でも、使い方を把握しやすいことが挙げられます。
スマートスピーカーはリビングなど家族が集まる場所で使うことも多く、最初は自分ひとりが使っていても、そのうち家族全員で使うことになりがちです。ふだんの会話と変わらないやりとりで操作している様子を目の前で見せられると、自分も使ってみたいと思うのは自然なことでしょう。
画面を見ながらだからハードルが低い
しかし実際に使うにあたっては、「Alexa」(アレクサ)のような呼びかけ語(ウェイクワード)や、認識されやすいための言い回しなど、ひととおりのルールを覚えなくてはいけません。教える側にとってもこれはけっこう面倒なため、普及のハードルになっていることは否定できません。製品に付属している、使い方をまとめたシートが欠かせない人も多いのではないでしょうか。
その点、スマートディスプレイは違います。Echo Spotでは画面上に使い方のチュートリアルが繰り返し表示されますし、操作の結果も画面に表示されますので、操作方法がわからなかったり、間違っていても、自力で解決策を見つけるのが容易です。さらにヘルプも画面に表示できるなど、音声入力に不慣れな人にとって、ハードルが低いのは明らかです。
海外では、ある程度スマートスピーカーが一般家庭に普及した段階でスマートディスプレイが登場したため、製品自体の置き換えが進んだという経緯がありますが、日本では逆に、家族や初心者など幅広いユーザに、裾野を広げる役割を担うことになる可能性も高そうです。