「『演技の指導をする』とヒザを触られ…」

インリン はじめは「今日デートなの?」「いいケツしてるね!」という感じから始まって、自分も「ハイ、ありがとうございます」と軽く流していました。そしたら、だんだん言葉がエスカレートしていって。

 ある番組でミニスカートを穿いていたんですけど、リハーサルの時にその方が私の隣に座りました。演技の指示をすると言って、私の膝を触りながら「こっちに演者さんが動いてきたら、インリンは膝を右側に向けて」と指示を出してきたんです。

 それから私の膝を右、左と動かし出して。「え? 触る必要ある?」と思いましたね。現場に行くたびに何かしら嫌な思いをすることが増えていきました。

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――ひどいですね。ずっと我慢を続けられて、相当なストレスだったんじゃないですか。

インリン 事務所がせっかく取ってきてくれた仕事だし、「我慢しなきゃ」と思っていました。

 私はストレスが溜まると咳が出たり、気管支に影響が出たりするんですけど、当時、あまりにも調子が悪いので病院を受診したら肺炎と診断されました。

 翌日、早朝から地方に行く仕事が入っていましたが、お医者さんから「無理すると死にますよ」と言われて。一泊入院することにして、泣く泣く仕事をキャンセルしたことがありました。

「右手が私の胸元にスッと入ってきて…」

――とうとう健康にも悪影響が出てしまった。

インリン はい。その後もしばらく我慢を続けていましたが、あるとき番組の食事会があって、最後にみんなで写真を撮ることになったんです。プロデューサーが私の真横に来たと思ったら、肩に右手を回してきて、その右手が私の胸元にスッと入ってきたんです。

 びっくりして固まってしまって。全部で2、3枚撮りましたが、撮り終わるまでずっと手が入ったままでした。

 

 その場では空気が悪くなると思って何も言えなかったし、「何か言えば仕事を干されてしまうのでは」という不安もありました。でも、最終的には当時の所属事務所にお願いして、番組を降板させてもらうことにしました。先方の関係者も謝りに来てくれて、その後、仕事を干されるようなことはなかったです。