2025年9月、デジタル写真集『BACK TO THE M』(小学館)を発売し、49歳でグラビア界への復帰を果たしたインリンさん。現在は生まれ故郷の台湾で、3児の母として家事や育児に追われる多忙な日々を過ごしています。 

 2000年代のグラビア界で「エロテロリスト」と呼ばれ、唯一無二のポジションを築いていたインリンさん。当時、世間からの反応に感じていたこと、そして今回のグラビア復帰を決断した理由とは――。(全2回の2回目/最初から読む

インリンさん ©︎橋本篤/文藝春秋

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「素の私はグラビアと違います」という空気を出していた

――前編のインタビューでは、過去のセクハラ被害についてもお伺いしました。当時のグラビア界には「我慢するのは当たり前」といった雰囲気があったのでしょうか。

インリン もちろん本来は純粋にいい写真を撮ってほしくてグラビアの世界に入ってきた人ばかりですよ。でも、仕事を取るためにセクハラを我慢していた人もいたし、そこに便乗する男性もいました。

 私の衣装は過激なものが多かったので、性的な言動をしてもOKと勘違いする人がいたかもしれないけど……。当時は「素の私はグラビアのイメージと違います」っていう空気は無意識に出していたのかな。

 だから、テレビでご一緒させていただいた方たちからすると、どこか近寄りがたい雰囲気があったと思うし、あんまり誘われなかった。全然モテなかったです。

ネット掲示板に汚い言葉を書き込まれて…

――当時のインリンさんは、他のグラビアアイドルとは一線を画す存在として、どこか異質に見られていたと思います。

インリン ネット掲示板の全盛期で、たくさんスレッドが立っていましたね。

 

――そうなんですね。どんな書き込みがあったのでしょうか。

インリン グラビアを見たい人は、どちらかというと癒し系とか可愛い系が好き。清純そうな女の子を好むと思うんですよ。でも、私はそういうタイプじゃなくて、「女性の自立」とか「強さ」を出していました。

 そうすると、「そういうのはいらないからケツ出せ」「そんなんじゃ俺のは勃たないよ」といった汚い言葉を書かれることがあって。私は台湾人で国籍も違うから、差別的なことを書かれたこともありました。

 私のスレッドがたくさんあって、すごく盛り上がってるんですよ。仕事の合間にバーっと書き込みを見て、翌日見ると「また増えてる!」っていう。