年末年始は故郷に帰省し、親族と交流する人も多いだろう。貴重なこのタイミングで“50代からの終活”を始めることが、人生100年時代を豊かに過ごす秘訣である。親を上手に巻き込み、実家&墓じまいに先手を打とう。(前回から続く)

 片づけに財産整理、医療や介護、葬儀の形式の選択に至るまで、じつに多岐にわたるのが終活だ。何から手をつけたら良いものか、途方に暮れる人も多いだろう。全体像を掴む上で活用したいのが、エンディングノートだ。

親子でエンディングノートに記入

エンディングノートとは即ち“大人の母子手帳”です。デジタル化社会において母子手帳が重宝される理由は、重要な情報が1つの手帳で完結している点にあります。死後に遺された家族を困らせないためだけではなく、生きている間に周囲から支援を受け、前向きに生きるためにも、1冊にまとめることが重要なのです」(終活アドバイザーでファイナンシャルプランナーの山田静江氏)

山田氏

物に対する執着を切り離す

 巷に溢れるエンディングノートだが、「大変そう」と先送りにしてきた読者も多いことだろう。下の表は、山田氏が「絶対に必要な項目」のみを厳選し、チェックリスト形式でまとめたもの。家にあるノートに書き出して、自前のエンディングノートを作成できる。

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各項目は「週刊文春 電子版」で見ることができる

「1度に完璧にする必要はなく、書きやすい項目から進めてOKです」

 ポイントは“ヒト・モノ・カネ”の3つを網羅していること。

「ヒトは人間関係、モノは不動産や大切な物、カネが金融資産です」

 チェックリストのうち、太字の項目が特に早めに記入しておきたい項目だ。

「まず、『個人情報』の項目として、親の本籍地や連絡先を書き込むところから始めます。『ネットの登録情報』には、親に何かあった時に代わりにログインできるよう、パスワードなども書き出してもらいましょう。そもそもパスワードを思い出せない人も多く、再設定が必要になるなど、これだけでも意外と手間がかかる。『金融機関の口座情報』には、口座名義や口座番号のほか、通帳の保管場所なども記しておきましょう。『債務』では、密かな借金がないかぜひとも確認しておきたいところです」

 

 エンディングノートを書くのと同時に、早速取り掛かりたいのが、実家じまいである。

 総務省の調査では、全国の空き家は900万2000戸と過去最多を更新中。総住宅数の約14%を占め、今後数十年にわたり増加が予測される。空き家の所有者の半数以上が「相続」により取得しており、所有者の3割は遠隔地に住んでいて、盗難被害や火災の原因となるケースも後を絶たない。

《この続きでは、▶最難関紙モノ整理を進める「3の法則」「両手の法則」
 ▶離檀料は支払うべき? 墓じまいの相場・所要日数は?  などのトピックを詳しく取り上げている。記事「50代から始める終活【前編】「実家じまい&墓じまい」先勝法《チェックリスト付き》」全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および1月8日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
50代から始める終活【前編】「実家じまい&墓じまい」先勝法《チェックリスト付き》

50代から始める終活【前編】「実家じまい&墓じまい」先勝法《チェックリスト付き》

最初から記事を読む 「終活は50代から始めるのがベスト」終活アドバイザーが説く心構え「親の終活は、自分の終活の第1歩」