北九州の成人式がなぜここまで派手になるのか。その答えの一つは、意外にも「親」にあるのかもしれない。

  風速10m弱の寒風吹きすさぶ会場で、パリッとしたオーダースーツに身を包む男性。現在、調理師専門学校に通う彼は、「親の後押し」で、この晴れ着を仕立てたと語る。

「別の日には着れないじゃないですか」と笑いながら今日のために仕立てた一張羅に身を包む

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母曰く「めっちゃいい!」

 スーツ、頑張った感じっす。今日この日のためにオーダーメイドしました。

 友達がみんな袴じゃないんで、1人だけ袴にするのはアレかなと思って、スーツにしたんです。それでも目立とうとして。30万円くらいかかりました。

 いまはこの辺りの専門学校で料理を勉強している学生で、お金に余裕があるわけではないんですけど、母親が「成人式、気合い入れていけよ」みたいな感じで半分くらい費用を負担してくれました。

 今日の衣装は母曰く「めっちゃいい!」らしいです。

裏地もばっちりキマっている

 式典が終わったら、小倉駅近くのホテルで同窓会ですね。5、6時間空いちゃうんですけど、その間はボウリングして過ごします。

 同窓会のあとは朝まで盛り上がる感じですかね。

取材中も待ち合わせのための電話がひっきりなしにかかってくる。合流した旧友からは「わかりやすすぎやろ」との声をかけられていた

 将来の目標はシンプルにお金持ちになることですね。遊びに誘われて困らないくらいのお金持ちになりたいです。

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 親の期待を背負い、友人と朝まで語らい、富を夢見る。その屈託のない欲望こそが、この街を支えるエネルギーの源泉なのかもしれない。

 夢見る若者がいる一方で、月給二十数万円という現実の中で、着実に「自分の城」を築こうとする若者がいたことも忘れてはならない。

最初から記事を読む 「給料は月20万円台」北九州の成人式、ド派手な衣装の若き大工(20)が語った将来の夢に“思わず納得させられた”ワケ

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。