ファストフードとカフェは「二律背反」でもある
もちろん、このようなポジティブな側面があるとしても、まだまだそれが全国区になるかどうかはわからない。まず気になるのはオペレーションの問題だ。
そもそも「早く食べてもらい、たくさんの客を相手に商品を売る」ファストフードと「ゆっくり多くのお金を使ってもらう」カフェでは、店の性質が異なるはず。その辺りはどうなのか。
実際の店舗を見てみると、その辺りは一応工夫されているようだ。筆者が店を訪れたのは、平日の17~18時ごろ。店内は40~50席ほどに対し15人程度の客がいたが、働いている人はわずか2人。それぞれの注文はタブレットで、店員さんの負担がそこまでかからないようになっている。そもそも、食事のメニューはファストフードのようなものが多いので、調理にそこまでの手間はかからない(はず)。
「1つのメニューで長居する人がいて、うまくお客さんが回らないんじゃないの」という声もあるだろうが、筆者が見ている限りでは、作業をしている人も、何回か注文を追加していたりして、その分だけ客単価も上がっているようだ。すぐ目の前にあるタブレット注文だから面倒くさくないのだろう。
もちろん、慢性的な人手不足や、チェーンカフェなどで頻発する「1杯で何時間もいる客問題」などが起きないとは限らない。ただ、実際に訪問したことでロッテリアからの業態変更が強烈に進められる理由もよく分かった。
というか、実はもともと「ロッテリア」という商号は、「ロッテ」と「カフェテリア」を組み合わせたものだった。近年は絶品バーガーのアピールなど、ハンバーガーチェーンとしてのイメージも強かったロッテリアだったが、今回のゼッテリアへのリニューアルはある意味で“先祖返り”といえるかもしれない。
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