「透け防止の下着を着けるようになった頃から…」父親からの性的な虐待が始まった時期
LIONA 記憶にないうちから始まったと思うので、多分小さい頃からあったと思います。はっきり覚えているのは、幼女用のブラジャーというか、透け防止の下着を着けるようになった頃から頻度が増したんです。「子どもがこんなの着けてさ」みたいな、茶化すような感じを出しつつ。そんな経験があってか、今も男性に対して苦手意識みたいなものはあります。
――当時のLIONAさんは、お父さんからの虐待に対してどういう風に思っていたのですか。
LIONA 他の家庭を知らなかったので、それが普通だと思っていたんです。だから悩んでもいなかったというか、周りの大人に言おうとも思わなかったんですよね。
私も当時、じっとできないタイプの子どもだったので特別学級で授業を受けていたんです。だから他の子たちと関わることもあんまりなくて、余計に他の子が家でどういう生活をしているか知る由もなかった。
――では、周りの大人はLIONAさんやきょうだいが虐待されていることを知らなかったのでしょうか。
LIONA 知らなかったと思います。多分、お姉ちゃんが児童相談所に保護されて、そのあと私のことを保護するために、学校に児相の人が来たタイミングで知ったんじゃないかと。
「今までに見たことがないくらいにボコボコに…」姉が児童相談所に保護された経緯
――お姉さんはどういった経緯で保護されたのですか。
LIONA その日、お父さんとお母さんが喧嘩というか、お母さんの洗濯のやり方が気にくわないみたいなことで、お父さんがお母さんに対してすっごく怒っていたんです。
それを見かねたお姉ちゃんが「だったら自分でやれよ」という感じで洗濯ボールをお父さんに投げつけたわけです。
――それで、怒りの矛先がお姉さんに?
LIONA そうです。お父さんが、今までに見たことがないくらいにお姉ちゃんをボコボコにしていて。多分それまでは子どもだから、多少は手加減していたんでしょうね。
でも本当に見たことないくらい殴られていて、それでもうお姉ちゃんも「ああ、もうダメだ」みたいになって家を出て行ったのがきっかけです。
最初は3日くらい友達の家に隠れていたそうなんですけど、それはそれで問題になってしまうから、向こうの親が「警察に行きなさい」って言ったんじゃないかな。
――それで、警察に保護されたわけですね。
LIONA そうですね。
撮影=細田忠/文藝春秋
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