父親からの虐待によって、10歳から18歳まで児童養護施設で育った、モデル・インフルエンサーのLIONAさん(22)。昨年9月にInstagramで自身の生い立ちを公表すると、600万回以上再生され、大きな反響を呼んだ。
そんなLIONAさんに、虐待のトラウマや、児童養護施設退所後の不安、施設退所後に就職した職場で受けたパワハラ・セクハラ被害、18歳の時に母親を亡くした時の状況などについて、話を聞いた。(全4回の3回目/4回目に続く)
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「あれは虐待じゃない」父親が一時保護所に対し3度の裁判を起こした
――LIONAさんが保護された際、お父さんは一時保護所に対して裁判を起こしたそうですね。
LIONAさん(以下、LIONA) 細かい時期は分からないんですけど、私が中学2年生になるまでに3回裁判しています。「あれは虐待じゃない」みたいな感じで、自分がしたことに向き合っていないんですよね。結果、裁判では3回とも父親側が負けたらしいです。
――当時、お母さんはどんな反応だったのでしょうか。
LIONA 「離れたくない」という気持ちはあったと思いますけど、「仕方ないよな」という感じだったのと、あとは「警察の人がお姉ちゃんに入れ知恵しなければ良かったのに」というような、事なかれ主義的な考えではありましたね。
私は本当は見られないんですけど、お兄ちゃんが見た裁判記録の内容を教えてくれたんです。裁判の時に、お母さんに対して「どうして父親と別れないのですか」という質問がされたみたいなんですね。「あなたも暴力を受けているはずなのに」と。
「私は夫のことを愛しているので別れません」母親の言葉にショックを受けた
――お母さんはなんと答えたのですか。
LIONA 「それでも私は夫のことを愛しているので別れません」と。それを知ってショックだったのを覚えています。「ああ、自分の保身が優先なんだ」と思って。
――経済的な事情もあったのでしょうか。
LIONA そうなんですかね。父親の何がそんなに良かったのかわからないですけど、それと私たちへの愛を比較した時に「あっ、私たちとの生活よりそっちなんだな」と思いました。

