母からの連絡を無視した2日後に、姉から「ママ、死んじゃったかも」と言われて…

――では、突然だったのでしょうか。

LIONA もともと心臓が悪くてペースメーカーを入れてはいたんですけど、私が施設を退所してから何回か「お金を貸してほしい」と連絡があって。

 で、亡くなる数日前にも「お薬を買いたいからお金貸して」と言われていたんですけど、これまでに貸したお金を返してもらえていなかったし、私も生活が厳しかったので連絡を無視してしまったんです。そうしたらその2日後くらいに、お姉ちゃんから「ママ、死んじゃったかも」と言われて。

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――それを気にしてしまったのでしょうか。

LIONA 「ああ、あの時お金を渡していたら生きてたのかな」と思ってしまって。そのあたりから、メンタルの調子が崩れてきたというか。

 当時、同棲していた彼ともうまく行っていなくて、なんというか、お母さんが亡くなった時に励まそうとしてくれていたのかもしれないけど「ダーツ行こう」「みんなで飲みに行こう」と言ってくるんですよね。

 

――今じゃないですね。

LIONA そうなんですよ。私が望んでいることと違うことをずっとやっているというか。「あの子とあの子もいるから、俺の女友達もいっぱいいるから」みたいに言うんですけど、私としては「お前に励ましてほしいのに」って。

 他にもそういうことがたくさんあって、わかり合おうとしていたんですけど、違う世界にいる人がずっと身近にいるとすごくしんどくなってしまって。

「めっちゃ話しかけてくれるじゃん」19歳の時に職場でパートナーと出会う

――パワハラやセクハラでの失業と、お母さんが亡くなったことと、元パートナーとのすれ違いが重なってしんどい時期だったのですね。

LIONA その時期は仕事が急に変わったから収入も不安定でしたし、本当にしんどい数ヶ月でした。ちょうどその時期に、今の主人と出会ったんですけど。

――今のパートナーとはどういう風に出会ったのですか。

LIONA 養護施設を退所して、2社目の会社で働いているときに出会いました。主人は別の会社で働いていたのですが、職場は同じだったんですよね。

 私が働いている会社の環境が劣悪だったので、当時はすごく尖った感じというか「誰も話しかけてくんなよ」的なオーラを出していたんです。周りとあまり仲良くしたくなくて。

 でも、主人がすごく話しかけてくれて。誰とでも仲良くしてくれるような性格なので、本人からするとフラットに話しかけているだけなんですけど、私が勘違いして「めっちゃ話しかけてくれるじゃん」となって。

 

――「私のこと好きなんじゃないの?」的な。

LIONA そうそう。何度あしらっても話しかけてくれるので「えっ、めげないね。やるじゃん(笑)」みたいになってきて。それで仲良くなってお付き合いをすることになったのが経緯です。それが19歳の時ですね。

撮影=細田忠/文藝春秋

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