――筋肉を付けたくてトレーニングをしようと考えても、「女なのに」という周りの目が気になって一歩踏み出せない女性もいるかと思います。そういった声に対してはどう思いますか?
竹中 「変わってるな」と思っちゃいますね、そういうことを言う人のほうが。一般的にきれいなスタイルの人って、トレーニングして作ってるじゃないですか。なのに、それに対して何か言うっていうのは不思議だなと思います。
私の場合は、本気で応援してくれる方が周りに多かったので、すごくいい環境だったなと思います。授業中にチューブとかでトレーニングしていても、先生も何も言いませんでしたし。
――それは怒られてしかるべきな気がしますけど。
竹中 勉強が好きだったので、黒板に書いてある範囲は、先に自分で予習していたんです。先生もそれを分かってるから、許してくれていました。といっても、予習してたのは好きな教科だけなんですけど(笑)。
「壁だったら、今が一番ですね」
――アームレスリングを始めてから無双状態ゆえ、大きな壁を感じたことがなさそうですね。
竹中 壁だったら、今が一番ですね。1年ちょっと前から自分のスタイルを変えているんですけど、それを直すのがすごく大変で。
――スタイルというのは、フォーム的なものでしょうか。
竹中 そうです。子供の頃に始めているので、大人と戦うためには「いかにして力勝負を避けるか」「いかにして強い相手に自分の形で勝つか」というスタイルだったんです。でも、自分にも力が付いてきたので、そこから自分の力を生かしたものに変えなきゃいけない。その変換が、なかなかうまくいかなくて。やっと、兆しが見えてきたという感じではあるんですけど。
――アームレスリングにおいて、筋力と技術のどちらが重要だとお考えですか?
竹中 将来的なことを考えるんだったら力ですね。力がないと技術が使えないので。結局、技術を使うだけの力が必要になります。筋力があれば、使える技術の幅も広がりますから。
技術というのは、例えば相手の力をできるだけ発揮させないようにするとか、相手の力が抜けている方向へ攻めていくとか。握った瞬間に、ちょっとしたズレだったり、力の方向の違いを感じ取って、うまくやっていくという感じです。拮抗した時には、相手の呼吸を読んだりもしますね。
