身長156センチにして腕周り36センチ。小学校4年でアームレスリングの世界に飛び込み、中学3年生で全国大会優勝、2022年には全日本アームレスリング選手権大会“男子60kg級”に挑んで優勝した竹中絢音さん(26)。

 2023年の世界アームレスリング選手権大会“シニア女子55kg級”で優勝して世界王者になった彼女に、中学で陸上部に入った意外な理由、「世界を獲る」という目標を掴むまでの経緯、海外と日本におけるアームレスリングの差異などについて、話を聞いた。(全3回の2回目/続きを読む)

竹中絢音さん

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中学で陸上部に入った理由は「トレーニングする時間が欲しくて」

――お父さんがアームレスリングの道場を開いて、竹中さんも指導を受けていたと。どのような指導を受けていたのでしょう?

竹中 対人競技なので、他にも人がいる時は実践練習です。指導内容は他の競技とそんなに変わらないと思います。フォームの修正だったり、体の向き、手の高さや角度といったところを指導してもらっていました。かなりフォームで変わってきますから。

――選手になってからは、お父さんも指導に熱が。

竹中 厳しい時もありましたね。練習やトレーニングに関してよりも、ケアの面で言われることが多かった気がしますね。練習やトレーニングは自分が好きでやっていたんですけど、父からは「わりとやりすぎるところがあるから、休む時は休まないと」と言われていました。疲労した状態で練習してもパフォーマンスが落ちるという、悪循環に入っていっちゃうのでダメなんですよね。

――空手もやっていたそうですが。

竹中 2~3カ月でやめているので、ほとんどやってないに等しいです。母も空手をやっていて、母のほうの流派に入ったんですけど、そっちは型の空手だったんです。父がやっていたのは極真で。たぶん私は型のほうにあまり燃えなかったタイプで、それもあって続かなかったんじゃないですかね。

――白黒ハッキリつくものが好きなんですね。

竹中 そうですね。

――中学生あたりになるとお洒落などにも興味が出てくる頃かと思いますが、アームレスリングを続けることに迷いはありませんでしたか?

竹中 可愛らしい女の子の世界にすごく興味を持っていたわけじゃないので、なにも変わることなく続けていましたね。