――2階級での優勝は自分でも驚きましたか?
竹中 いえ、特別驚いたということはなかったです。優勝できると信じていましたし、全日本アームレスリング選手権大会に出るだいぶ前から、「世界を獲る」と宣言していて。感覚としては「優勝するぞ」というより「優勝しなきゃいけない」という気持ちの方が強かったです。
だから、結果についても「とても嬉しい」というより、勝ち切れた安堵の気持ちが大きかったです。普段からしっかりと準備をしていたので、この大会に向けて特別に追い込んだ練習をしたわけではなく、日々の継続の結果としての優勝だったと思います。
世界に出て実感した「海外と日本との違い」
――着実に「世界を獲る」を実行して、高校1年生で世界アームレスリング選手権大会の女子ジュニアに挑んでいますよね。
竹中 ジュニアだから、18歳以下の部になりますね。マレーシアでの開催でした。
――初めて海外の選手と対戦してみて、どんな印象を?
竹中 力というより、試合運びや考え方の違いを感じました。細かいルール運用や駆け引きの部分で、海外の方がより競技として洗練されている印象を受けました。
具体的に言うと、「試合がうまいな」と。アームレスリングは、ファウルで勝敗が決まることも多いです。焦ると肘が浮くなどのミスが出やすい。2回ファウルすると負けになるんですけど、世界大会の決勝で一度負けたのが、そのファウル負けでした。相手のペースに飲まれないように「自分の空気に持ち込む」駆け引きが、海外はよりシビアだと感じました。
――海外の選手は殺気立っているようなところは。
竹中 「静かに燃えてる」といった雰囲気です。日本国内だと、もう少しほんわかしていて。女子選手が少ないのもあってみんな仲良く和気藹々とした雰囲気があります。
私の性格的にこれから試合する相手と和気藹々と、というのが苦手で。日本では試合中に叫んだり感情を思い切り出す女子選手はあまりいなくて、少しやりづらさを感じるときがあったんですけど、世界だと会場全体が殺伐とした空気感でむしろやりやすいというか、空気が合わせやすかったですね。もっと言うと、燃えやすかったです。
