「トランプ氏は世界のヒーローだ」

「トランプ大統領は勇敢なアメリカのヒーローだ」

「彼は世界のヒーローだ。彼を愛している。彼は強い男だ」

「自由世界のリーダーだ」「西半球のキングだ」

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©EPA=時事

アラスカもロシアから買収した領土

 闘うという意味では、歴史的にも、米国はモンロー主義の下、西部開拓時代、闘いながら領土を獲得してきた。1846年の米墨戦争で、ジェームズ・ポーク大統領は英国に先んじてカリフォルニアを奪取すべくメキシコと闘い、カリフォルニアやニューメキシコ、アリゾナ、ネバダなどを獲得している。1898年の米西戦争では、西半球から欧州列強を排除すべく、スペインと闘い、プエルトリコを米国領にしている。

 グリーンランド領有を支持している共和党の重鎮、テッド・クルーズ議員も米国の領土獲得の歴史に言及し、「トーマス・ジェファーソン(第3代アメリカ合衆国大統領)がルイジアナを買収したことや米国がロシアからアラスカを買収したことからわかるように、米国の歴史は、新しい土地と領土の獲得の歴史だ。当時は愚行だと批判されていたが、結局、非常に重大な購入となった」と述べている。

 トランプ氏も、大統領就任演説の際、「米国は富を増やし、領土を拡大して成長する国家」と述べて領土拡張の意欲を見せていた。

 西部開拓時代に培われた“フロンティア・スピリット”が米国民の中に根付いていることも、トランプ氏が支持される要因になっているのかもしれない。

 同様に、米国民の中にはフェアネスの精神も根付いている。トランプ氏は米国が世界の安全のために多額の軍事費を負担したり、多額の貿易赤字を抱えたりしていることに不満を示していたが、これは米国の富が他国にアンフェアに搾取されていると感じていたからだろう。

 その意味では、同氏の帝国主義的な行動は、米国をフェアに扱わない国々からフェアネスを取り返そうとする行為のようにも見える。同様に「他国からアンフェアに扱われている」と感じている米国民たちの多くが、同氏を支持しているのではないか。

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