アメリカは意外と“尻込み”している?
トランプ氏はこれからも“力による平和”という理念を行使し続けるのだろうか?
喉から手が出るほど欲しいノーベル平和賞が未だ与えられていないトランプ氏は、ノルウェーのヨーナス・ガール・ストーレ首相に宛てたメッセージの中で「もはや純粋に平和だけを考える義務を感じていない」と述べている。ノーベル平和賞を諦めたトランプ氏は、目的を果たすために自分のやりたいようにやると開き直ってしまったように聞こえる。“力による平和”の行使を加速させそうな発言だ。
Xでは「ノーベル平和賞をくれなかったから、グリーンランドを侵略するとトランプは言ってるんだ。狂っている。状況はもっとひどくなる」「ノーベル平和賞を授与されなかったから、グリーンランドの領有を正当化できると言っているんだ」といった解釈がされている。
もっとも、ダボス会議で、トランプ氏がグリーンランドについて「武力を行使しない」と発言したところを見ると、結局、目的を果たすためなら脅して怖がらせることも厭わない同氏のハッタリだったのかもしれない。2月1日から課すと表明していた欧州8カ国に対する追加関税も撤回した。トランプ氏は欧州を敵に回すことに“TACO(Trump Always Chickens Out=トランプは常にビビって尻込みする)”してしまったわけである。
共和党支持者の90%がトランプ支持
それでも、共和党支持者はトランプ氏を今も根強く支持している。
CBSニュースが1月14日から16日にかけて実施した世論調査によると、共和党支持者の90%がトランプ氏を支持しており、しかも、その割合はベネズエラ攻撃前の昨年12月に行った世論調査の86%から4ポイント上昇している。これは、ある意味、この間のトランプ氏の過激な言動が奏功した結果と言えるかもしれない。
好結果を得た同氏が、これからも、国内の支持者を維持すべく、同様の脅しやハッタリを繰り返し、国際社会を振り回していくことが懸念される。