「お前の彼女、ブスだよな」――。思春期のブラマジ田中さんに突きつけられたのは、あまりに無慈悲な友人からの嘲笑だった。周囲の美少女と自分を比べ、自己肯定感はどん底。「笑顔がブスだから笑うな」とまで言われ、心を閉ざしていた彼女は、なぜ“美しすぎるマッチョ”へと変貌を遂げたのか。

 フィットネス選手としても活躍するマッチョ系インフルエンサーのブラマジ田中さん初の著書『一番好きな自分になろう』(幻冬舎)より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目/後編を読む

ブラマジ田中さんは「コンプレックス」からいかにして脱却したのか?(写真:本人SNSより)

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2つのジムを掛け持ち

 ジムで働き始めて1年と少しが過ぎた頃、コロナ禍に。出勤日数を減らされてしまったので、2021年の夏頃から、別のジムでも掛け持ちで働き始めました。収入を増やすことが目的だったので、ジム以外にも近所の美容院の受付や、いろいろなアルバイトを探したんです。でも、採用されたのがたまたまジムでした。

 そこのスタッフやお客さんから、「お尻だけじゃなくて、全身を鍛えたほうがいいよ」とアドバイスされたので、そのジムで全身をガッツリと鍛えるようになりました。

「これ!」というやりたいことがないからか、「向いてるよ」「やったほうがいいよ」と言われると、すぐに乗せられちゃうんです。お尻を鍛え始めてからも、お尻を褒められるとどんどん調子に乗りました。A君に洗脳されていなかったら、もしもそのジムと掛け持ちしていなかったら、筋肥大を目指すことはなかっただろうなと。いくつもの偶然と奇跡がつながって、今の自分があるんだなと思います。

10代は顔も体形もコンプレックスだらけ

 幼い頃は、自分が世界で一番かわいいと思っていました。親や周りが「かわいいかわいい」と褒めちぎってくれていたので、調子に乗って……。でも、中学校に上がると他校からたくさんの女の子たちが来て、そこで「あれ? 私、もしかしてそんなにかわいくないのかな……」と思うようになって、自己肯定感が下がり始めました。

 高校に入学すると、商業科で女子の割合が8割になり、すごくかわいい子がさらに増えて! 友達もみんなかわいかったです。ギャル系、清楚系、美人系、すべてのジャンルが揃っていて、それぞれのジャンルにたくさんかわいい子がいました。一方、私は当時付き合っていた彼氏の友達に、聞こえるように「○○の彼女ブスだよな」と言われたりして。

 みんなに比べて自分は……と、自己肯定感がさらに下がっていきました。