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「殺さないで……」
ことが済むと、アケミは事件現場となる畑に連れて行かれ、穴の中で正座させられた。
「オレたちは土をならす農具を持ってくるから、ちょっとずつ埋めといてくれ」
桜井はユカリとタクヤを連れて祖父宅まで農具を取りに行き、1人残った小野は「お前はもう死ぬんだよ」などと恐怖をあおりながら、土をかぶせ始めた。
「半分埋めときゃいいか、あとはあいつらがトドメを刺すだろうから」
「やめて……、ごめんなさい……、死にたくない……、殺さないで……」
アケミは泣きながら命乞いしたが、その声が近くの民家に聞こえたらマズイと思い、桜井たちが帰ってくる前に完全に土をかぶせて生き埋めにした。
「何だ、もう埋めちまったのか。まァ、いいや。あとは土をならしておこう」
これだけの重大事件を起こしながら、ユカリは問い合わせてくる友人たちに〈もうアケミはいないよ。埋めちゃったもん。携帯は川に捨てたから〉などと返答していた。小野も周囲に〈今のオレさ、最強だよ。ここだけの話さ、人を容赦なく殺せるもん。ちゃんと痛めつけてからね〉などと吹いていた。