これを受け、警察は重いマンホールで閉ざされた排水溝の蓋を開け、中を徹底的に捜索する。が、遺体はどこにもなく、改めてエヴァンスに詳しい説明を求める。と、もはや言い逃れはできないと、ここで初めてクリスティの名前を出し、彼に2人目の子供ができたことを相談したところ、堕胎手術を勧められ依頼したが、11月8日に仕事から帰って来たところ、クリスティから妻が敗血症で死亡したと告げられ、自分も遺体を確認したと供述する。当然のように警察はクリスティからも事情を聞いた。

 が、彼はエヴァンスの告発を一蹴、この男は嘘つきで妻にも暴力を振るっていたと供述したばかりか、元警察官として捜査員の苦労に共感の意を示し、彼らに信頼すべき協力者としての印象を持たせることに成功する。

紐で縛られた「荷物のようなもの」から出てきたのは…

 12月2日、警察は改めてアパートを徹底的に捜索し、これまで調べなかった敷地裏側の洗濯場にも足を運ぶ。洗濯場のドアが施錠されていたため、アパートの住人で唯一解錠用の鍵を持っていたクリスティの妻エセルに鍵を借り中に立ち入ったところ、真っ暗な場内のシンクに木が立てかけてあるのに気づいた。

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 捜査員の1人がその後ろに手を伸ばすと、奥に何かが置いてある感触が。不審に思い木を動かしたところ、毛布と緑色のテーブルクロスに包まれ、紐で縛られた荷物のようなものが確認できた。その場に立ち会っていたエセルに聞いても、それが何なのか見たこともないと言う。果たして、中から出てきたのはベリルの遺体だった。

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