「向こうから来るパターンが意外に多かった」どうやって女性を集めていったのか

 佐伯は、他の大学の女子大生なども多くメンバーになっているイベントサークルに入っていた。いわゆるインカレサークルで、大学の枠を超えた人脈をつくっていた。その中には、小遣い稼ぎの感覚でキャバクラやラウンジ、それに風俗店などでアルバイトをする学生も多かったという。

「インスタやLINE、あとはツイッター(現X)とか、プライベートも含めていろんなものでみんなと繫がるじゃないですか。たとえばある子を風俗店に紹介すると、その子の友だちで興味がある子が連絡してきて『どこかいいお店あったら紹介してよ』って頼まれるんですよ。そうするとまたさらに、その子の友だちから連絡来て、みたいな感じで、どんどん増えていって。だから、あんまりこっちから探すというよりも、向こうから来るパターンが意外に多かったですね。

 最初は女子大生の繫がりが多かったですけど、だんだん一般のフリーターとかOLさんとか、どんどん知り合いも増えていったんですよ。風俗に興味あるとか、高額のバイトで稼ぎたいという人が自分の周りに増えていって……。あとは、本人と相談しながらお店に紹介するという感じですね」

ADVERTISEMENT

今年1月26日に逮捕された違法スカウトグループ「ナチュラル」のトップ・小畑寛昭容疑者(警視庁HPより)

「普通のサラリーマンの何倍も何十倍も稼げます」1年で月300万円の稼ぎ

 佐伯は、どこか不思議な雰囲気を漂わせている。男から見ても母性本能をくすぐられるのが分かるというか、どこか気にかけてしまう、そんなタイプだ。だからこそ、このスカウトという仕事に適性があったのかもしれない。

 ナチュラルに入って1年近くすると、佐伯の月の稼ぎは300万円ほどになっていた。

「おカネは頑張れば普通のサラリーマンの何倍も何十倍も稼げます。ただその分、高級で美味い店に行ったり高い買い物をしたり、あとは旅行とかギャンブル、そういうのにほとんど使ってしまうので、貯金はあんまりないですけど……。海外に行って派手に使うことも、前はしていましたね」

 この日の取材をきっかけに、取材チームは佐伯とさまざまな形で連絡を取り合うようになった。佐伯がなぜ取材に応じる気になったのか、真意は分からないが、今後もナチュラルのメンバーとして活動を続けていくことに、疑問を感じているようにも思えた。

 そしてこれ以降、佐伯以外にも、ナチュラルにかつて在籍した者や現役メンバーから、少しずつではあるが情報を得ることができるようになってきた。

次の記事に続く 「被害者を全裸にして、性玩具を肛門に挿入し…」歌舞伎町のマンションでメンバーを集団リンチ…“最凶の違法スカウトグループ”が起こしたヤバすぎる事件

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。