被害者の男性を民泊施設で約1週間監禁した理由

 さらに、部下に監視させ、被害者の男性を民泊施設で約1週間監禁していた。顔などの傷が目立たなくなるまで隔離し、リンチを加えたことが外部に漏れないようにしていたのである。

 結果的には、被害者の男性は解放された後に警察に駆け込み、関与した十数人が逮捕された。男性は顔などに重傷を負い、精神的ダメージも大きく、いまもそのトラウマが残っているという。

 事件に関わったナチュラルの幹部側はこのとき、警察が本格的に動き出す前に男性に示談金として4000万円を渡していたことが分かっている。何とか被害者を思いとどまらせ、組織に残るよう説得しようとしていたという。暴力とカネでメンバーを支配しようとする組織の性質が垣間見える。

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 現場で暴行を主導した幹部には、一審で懲役6年の実刑判決が下された。

写真はイメージ ©アフロ

「お前、バックレてんじゃねえぞ!」

 2025年6月19日にも、その凶暴さを示す事件が発生している。

 この日、ナチュラルの若いメンバーAが私用で滞在していたフィリピンから一人で帰国した。税関を抜け、羽田空港第3ターミナルの到着ロビーに出たところで、男たちが待ち構えていたかのように早足で近寄り、取り囲んだ。いずれも体格のいい者ばかりで、総勢4人である。

「おう、久しぶりじゃん」

「いやいや、どうしたんですか」

「お前、バックレてんじゃねえぞ!」

 騒ぎにならないよう周囲に気を遣いながらも、男の一人がドスのきいた低い声で威圧する。別の男があっという間にスーツケースを奪い取り、Aの腰のあたりをガッチリと摑んだ。

「スマホどこなの? 早く出せや」

 Aが2台のスマートフォンを差し出すと、中を確認しはじめた。このうちの1台はナチュラルの『業務用』で、組織内の連絡用アプリも入っているものだ。

「とりあえず移動するから、早く乗れ」

 Aはちらりと周りを見まわしたが、異変に気づく者はおらず、黙って従うほかなかった。男たちの先導で、路上に停められていた黒い高級ワンボックスカーの後部座席に押し込められた。その時だった。