大型輸送ヘリから現れた人物は…

 強風の中、演習場に舞い降りたCH-47大型輸送ヘリから降り立ったのは、陸上自衛隊の迷彩服に身を固めた小泉進次郎防衛相その人。「ファイブ・スターズ」の大臣旗の下、両脇には不肖・宮嶋とは豪州取材でご一緒した陸上総隊司令官、小林弘樹陸将と第1空挺団長、石原由尊陸将補を引き連れていた。

 防衛相に任命されてからは、日本全国の基地や駐屯地を積極的に視察しまくり、ここ習志野演習場でも拍手と歓声で迎えられた。今回の総選挙でもゼロ打ち当確、新高市政権でも再び防衛相に横滑りであろう。

 

 小泉防衛相だけではない。英米豪蘭仏独伊加ポーランド、アジアからは比、シンガポール、さらに初参加のベルギー、タイ、トルコと計14カ国の空挺部隊がここ習志野に合流。この「降下始め」では3年前から、第1空挺団だけではなく同盟国、同志国軍の空挺部隊も参加するようになったのである。

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初公開された4本足歩行の犬型ロボット

 さて、肝心の空挺降下こそ中止となったが、目を見張るものはそれだけではない。今回初公開された4本足歩行の犬型ロボット。その名も、アメリカのゴースト・ロボティックス社製「ヴィジョン60」である。

 この「ヴィジョン60」はあくまで「偵察」目的であり戦闘はできないが、将来的には武器や弾薬を背負い、輸送に攻撃に自爆など、オプションが加えられると予想される。

 CH-47大型輸送ヘリ、通称「チヌーク」2機から飛び出た8人の空挺団員が「ヴィジョン60」とともに素早く展開。犬型ロボットは通電するなり、すくっと立ち上がる。そこまでは良かったのだが……。

 
 

 そのうちの1匹というか1頭、いや1機が強風のせいか、あるいはチヌークのダウンウォッシュに煽られたのか、すってんころりとひっくりかえり、しばらく足をばたつかせて起き上がれなかったのである。その様は犬というより、亀であった。

 その後、なんとか起き上がった「ヴィジョン60」は空挺団員の下を離れて部隊先頭に立ち、偵察任務をこなす。前進の際は、部隊とともに敵へと向かっていき、その姿は健気ですらあった。足取りは犬というより、障害馬術のギャロップを見てるようで軽やかである。

 実は不肖・宮嶋、この「ヴィジョン60」を以前にも目撃したことがある。ちょうど2年前の震災発生直後、能登半島の孤立集落のひとつ、小池町でのことである。