暴排条例が変えたもの

 大学院時代に知り合った(調査に協力してくれた)元暴力団の人たちからの電話相談や愚痴をそのころから聞くようになったのです。

「生きにくい時代になった」「職場を解雇された」「職場で若い上司にネチネチと難癖つけられた」「刑務所から出所したら、銀行口座が使えなくなっていた」などなど、様々な内容の電話が掛かってきました。

写真はイメージ ©getty

 筆者は当初、それほど意識していませんでしたが、暴排条例の施行は、現役暴力団のみならず、かつて暴力団員だった人たちにも多大な影響を与えていたのです。それどころか、アングラ社会全体の地殻変動前夜だったのかもしれません。

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