小林の“フィフスとしての特性”
小林はフォルティウスについて「お姉ちゃんがいっぱいいるみたいな感じ」とコメントしていたことがあった。妹的な存在であり、頼れるスーパーサブであり、チームの潤滑油の役割を果たしているが、それは小林のキャラクターありきなのかもしれない。田畑も2021年、北京冬季五輪に向かう日本代表候補決定戦などで「北海道銀行フォルティウス」(当時)でフィフスの役割を担い、吉村紗也香、近江谷杏菜、小野寺らを支えた経緯がある。
「私は(吉村らに)先輩、後輩として接してきましたけれど、未奈は最初からいい意味でより自然な感じでチームに溶け込んでいたような気がします。年下で戸惑いもあったと思いますけれど、自分なりに人との関わり方を考えることができる。それって5人目として重要だと思います」
小林の“フィフスとしての特性”を前田も同じように指摘する。
「昨季から今季にかけてはフォルティウスの底力を見た1年でした。フォルティウスのお姉さん方の背中を追いかけながらその中に未奈も確実にいて、試合に出てても出てなくても未奈がひと声かけるとチームはいい雰囲気になる。とても大切な存在だと思います」
「出番をずっとイメージしている」心強い存在
中原は、小林がコーチボックスに座っていることの大きなメリットを解説してくれた。
「オリンピックや世界選手権などの長期の大会では、試合を重ねていくほどコンディションをキープするのが難しくなります。でも未奈はフォルティウスの中で厳しいトレーニングについていって、特にフィジカル面でかなり成長していますので、どの場面で出場することになっても自分の仕事ができる。チームとしてすごく心強いと思います」
“準備”という言葉を用いて田畑も語る。
「12月の最終予選を見ていても、(出場した試合では)ドローもテイクもしっかり投げていました。自分の力を出さないといけない場面で出せていたので、きっと未奈は出番をずっとイメージして準備を続けていたのだと思います」
日本はラウンドロビン(総当たりの予選)4戦を終えて、1勝3敗で暫定8位と崖っぷちの状態だ。小林の出番はあるだろうか。
