「敗血症の一歩手前」で手術は合計4回、膿で体重が5キロ増えた

――帰りのフライトによく耐えられましたね。

くりえみ ANAのCAさんがすごすぎました。10時間以上のフライト中、5~6人の方が交代しながら私の傷口をタオルでずっと押さえ続けてくれたり、汗も拭き続けてくれました。ビジネスが満席だったんですが、横になれるような席も確保してくれて。ANAのCAさんには本当に感謝しています。日本に着くとすぐに救急車で病院に運ばれました。

――結局、体はどんな状況だったんでしょうか。

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くりえみ 敗血症の一歩手前と診断されました。大学病院にすぐ移されて、最終的に合計で4回手術しました。血液までウイルスに感染していたら、手足を切らないといけないケースもあるそうです。

 最初に緊急手術をした後、点滴でウイルスの感染を防ごうとしたんですが、炎症値が抑えられなかったんです。どんどん膿が広がって。一時は膿で体重が5キロ増えました。体中の膿を取る手術をして、炎症値を見るけど、なかなか下がらなくて。また手術をして膿を取っての繰り返しでした。

©山元茂樹/文藝春秋

――痛みで眠れず、当時SNSで「夜から明け方がデスタイム」と書いていましたね。

くりえみ 背中の炎症が一番酷かったので、背中をつけると激痛が走り、寝れなかったんです。横になれず座ったまま寝たりしていました。高熱もずっと下がらなかったので体はだるいし、痛いし、1分がめちゃくちゃ長く感じました。

 手術で背中の膿を取った後も、膿が出続けるので、背中に穴を開けチューブをつなげ、先生が人力で私の体から膿を押し出すんですよ。毎日3回それがあるんですが、人力で押し出すのでめちゃくちゃ痛いんです。入院の後半は痛すぎて、もうずっと泣き続けてました。

©山元茂樹/文藝春秋

――まさに地獄ですね。その期間がどれくらい続いたんですか。

くりえみ 1か月くらい続きました。痛すぎて、正直「もう死にたい」と何度も思いました。鎮痛剤も飲むんですけれど、痛みが止まらない。常に意識朦朧としていて、とにかく、痛みのない状況にしてもらいたくて、先生に「お願いだから、気絶させてください」とずっと言ってました。