「SNSのフェチ天使」の異名を持つタレント、起業家のくりえみ。現在AI関連企業を経営する彼女だが、なぜAIに注目したのか。AIバブル懸念への考えから、昨年話題になったオルツの粉飾決算の意外な影響まで聞いた。(全3回の3回目/最初から読む)
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AIに芸能活動をさせたら、100%経営に集中できる
――くりえみさんは美容系の会社の経営者になるも、会社を売却することになります。その経験をバネにどういうものに取り組んだんですか。
くりえみさん(以下、くりえみ) 事業売却した後、3日ぐらい家に籠って、次にやる事業のリサーチをし始めたんです。その時にXで「#AI美少女」というハッシュタグがすごくバズっていたんです。めちゃかわいくてセクシーな女の子が生成AIで作られていて、それを見たときに「これだ! 次はAIをやろう」とすぐに決めました。
――AIのどこにビジネスチャンスを感じたんですか。
くりえみ 売却した会社では私が経営と芸能を両立していたことで「グラビア? コスプレ? 何それ」と、社員から芸能活動が問題視されていて、それがすごく嫌で。
「だったら自分そのものを事業にすれば、みんな認めざるを得ないんじゃないか」「生成AIでもう一人の自分を作って、そのAIに芸能活動をさせたら、私も100%経営に集中できるし、かつAIの自分が稼いだお金を会社に還元させれば、社員もハッピーになる」と思って。
それで、AI美少女を作っているクリエイターさんにすぐにDMして、生成AIの作り方を教えてもらったんです。「このPCがあればめっちゃ精度高くできるよ」という100万円ぐらいするパソコンも教えてもらったその日に買って。自分でプロンプトを打って、AIを作り始めました。
私がすぐにパソコンを購入したので、クリエイターさんは「こんな高額なパソコンを即決で買うタレントがいてやばい」となってました(笑)。実はそのクリエイターさんが所属していた会社が、私が代表を務める「Pinyokio」の親会社の「AIHUB」です。私はAIHUBのCMOでもあります。

