日本の企業がAI分野で勝つための戦略
――日本特有かもしれませんが、特にXにはAIに対し嫌悪感を持つ人が一定数います。そこはどのように捉えていますか。
くりえみ だから私たちは権利的な問題をクリアにしてますよと前面に出していきたいと思っています。ただ、例えばOpenAIの「Sora」って最初にリリースした時には、みんな好き放題マリオのAI動画を作れたんですよね。その後に任天堂が「いやいや、著作権的に問題でしょ。ちょっと待って」となって、OpenAIも「ごめん、ごめん」って言って取り下げる。海外ってとりあえず出しちゃった後に、修正していくんですよね。
――アメリカのやり方ですね。YouTubeも設立して数年は著作権を無視した違法アップロードの温床でしたが、そこから現在の形へと修正していきました。
くりえみ 逆に日本はハレーションが起こらないよう、全部権利などを綺麗にクリアしてからリリースしようとします。でも、それだとAIには乗り遅れてしまう。
そもそも私はAIのプラットフォームであるOpenAIやGoogle、ByteDanceに日本の企業が勝つのはもう難しいと考えています。その中で、自分たちが勝つ戦略は何かとめちゃめちゃ考えて「ビッグテックには抗わない」という結論になりました。逆にビッグテックに抗うようなプロジェクト、コンテンツは一瞬で淘汰されてしまう。そこに開発費をかけても無駄です。
「AIバブルではないか」という声に思うこと
――AIビジネスに関して、特にマーケットでは過剰投資などの懸念から「AIバブルではないか」という声も上がります。現在は株価は戻っていますが、昨年末には一時かなり株価が下がりました。
くりえみ AIに関する企業って、時価総額がつきやすいんですよ。でも、これはまやかしでは? と思うこともあります。

