スケーターとしての義務
よくインタビューの時に聞かれて、困っていた質問、「安藤さんはどんな選手になりたいですか?」―― 自分でも出せなかったその答えがやっと見つかった、そう思えるような1年。そんなシーズンを、私はもう3シーズン前に送れているんです。
だから私は、選手としてはすべてをやり遂げました。あと残されたこの一シーズン――ただただ、応援してくれる方に「ありがとう」のメッセージを送るためだけに、滑ります。
もちろんこれまで跳べていたジャンプは、ルッツも3回転―3回転も、ちゃんと取り戻して、試合でも跳びたい。やっぱり今までできていたはずの技術は、試合に出るからには、スケーターとして取り戻さなければいけない。その責任があると思っています。それはジャンパーとしてのプライドではなく、選手としての義務。試合に出るのならば変なことはしたくないし、変なものを見せてはいけない、その責任があると思うから。
五輪に出ることは……五輪シーズンですから、たぶんそれが一番大きな話題になりますよね。でもやっぱり私にとっての五輪は、きちんと戦えたときに贈られるごほうびなのかな、そんな思いは変わりません。五輪に出たい気持ちがいちばん、ではなく、今年のすべての一試合一試合を、ちゃんとこなしていきたい。
やっぱり私は、今この瞬間を大切に生きていきたいんです。
※約6700字の全文では、AKB48の総選挙に感動した話などについて安藤美姫さんが語っています。全文は月刊文藝春秋のウェブメディア「文藝春秋PLUS」に掲載されています(安藤美姫「独占手記『先は考えない今だけを生きる』」)。



