女子カーリング日本代表・小野寺佳歩(フォルティウス)にとって2度目の五輪が終わった。

女子カーリング日本代表・フォルティウスのサードとしてミラノ・コルティナ五輪に出場した小野寺佳歩 ©JMPA

 1度目は2014年のソチ五輪だ。早いテイク、強いスイープを買われ、小笠原歩(現ナショナルコーチ)に抜擢される形で北海道銀行フォルティウス(当時)に加入。期待通りの仕事をこなし、国内トライアルと五輪最終予選を勝ち抜く原動力となった。

 しかし、開幕直前にインフルエンザに罹患。ホテルに隔離された。「なんで私はオリンピックに来て、ホテルでテレビを見ているんだろう」と呆然としていたと本人が明かしてくれたことがある。回復して試合には出場したが、自身の出た試合はいずれも黒星を喫した。どちらかといえば、五輪は悔しくて苦しい記憶のほうが強い、とも。

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2014年、ソチオリンピックに出場した際の小野寺(右) ©JMPA

100メートルハードルと七種競技でインターハイ出場

 だからこそ、コルティナでは12年ぶりのプレーで五輪のイメージを上書きしたい、そんな気持ちがあったはずだ。

 2度目の五輪に向けて、小野寺の幼馴染でありライバルであり、今でも毎オフに3人で旅行に出かける親友でもある石垣真央(グランディール)と鈴木夕湖(ロコ・ソラーレ)が彼女の秘話を明かしてくれた。

 石垣と小野寺は中高のクラスメイトだ。

「学生時代からとにかく身体能力の高さが際立っていました。常呂高校時代のクラスはみんなとても元気で、休み時間にバスケットボールが流行っていたのですが、佳歩は特に全力で戦っていた記憶があります」

©JMPA

 ただ、彼女はカーリングよりも高校、大学時代までは陸上競技がメインだった。100メートルハードルと七種競技でインターハイ出場を果たし、陸上の名門・中京大学へ進学したくらいだ。石垣は言う。

「陸上部で鍛え上げたフィジカルがカーリングにも確実につながっていると感じています。日本のカーリング界では比較的大きな身体から繰り出される力強いスイープは、フォルティウスの大きな武器ですよね」