ミラノ・コルティナ五輪に女子カーリング日本代表・フォルティウスのリードとして出場している近江谷杏菜。そんな彼女について、今大会では解説者として現地入りしている、北京五輪銀メダリストの石崎琴美は「しっかりした子だな」との第一印象を抱いたという。
「堅い仕事をしていることも関係あったかも」と石崎は述懐するが、2008年、近江谷は18歳で当時の日本代表「チーム青森」に加入した。青森市役所に勤務しながら、チームメイトの石崎や本橋麻里らとトレーニングを重ねた。
「気づいたら私は『いっしー』と呼ばれていた」と石崎は懐かしむ。ジュニア時代「grace」というチームではスキップだったこともあるだろう。石崎曰く「オールラウンドになんでもこなす選手」でもあり、チーム青森ではセカンド、サードでプレーし、バンクーバー五輪にも出場した。
「『このポジションだよね』っていうのがずっとなかった」
のちに北海道銀行フォルティウス(当時)に吉村紗也香と同時期に加わるが、その後も主にリードとセカンド、複数のポジションをこなす。国内屈指のユーティリティプレーヤー、そんなイメージを持っていたファンも多いだろう。しかし、当の本人は複雑な気持ちもあったと言う。
「どこのポジションでもできるけど、(自分は)どこのポジションなんだろうみたいな、彷徨っているというか、『このポジションだよね』っていうのがずっとなかった」
フォルティウスが現在の選手と体制になったのが2021年以降だ。それまでリードを務めていた船山弓枝がコーチに専念し、小谷優奈や小林未奈を迎えたが、そのあたりから彼女はリードに専念した。
「リードと言ったら私って言ってもらえるぐらいのリードになろうと思ってやってきました」




