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――偏見や差別に遭いやすい環境の中で、たとえば両親からも厳しい教育を受けてきたとか、そういうことはありますか。
MOHA それはありましたね。せっかくスーダンを抜け出して日本まできたのに、俺ら子供たちがルールを破ったり道を踏み外したりしたら元も子もないというか。そのため、両親はかなり勉強とルールに厳しかったです。
日本にいながら2国にいるような育ち方
――お家ではアラビア語と日本語どちらも使っていましたか?
MOHA 家の中はスーダン一色ですね。両親は僕たちがアラビア語を忘れないようにと、兄弟間でも日本語を話すことを許さなかったので、家ではアラビア語が徹底されていました。
なので、家に入るとスーダンで、ドアから一歩出ると日本みたいな、日本にいながら2国にいるような育ち方をしました。
――お家の中の“スーダン”、気になります。
MOHA まず玄関にスーダンのお香が置いてあるので、匂いからスーダン入りして(笑)。お母さんはいつもスーダンの料理を作ってくれるし、家で流れているテレビもチューナーみたいなのが取り付けてあって、お父さんがスーダンの番組を見ていました。
――学生時代は日本のカルチャーにあまり触れることはなく?
MOHA いえ、毎週日曜日は家族で『イッテQ!』を見ていました。お母さんはイモトさんが大好きで。
うちは両親が教師ということもあって、カルチャー面というより、勉強面でかなり力を注いでくれて。というか、めっちゃ厳しかったですね。

