運営クラブがJ1に昇格、クルーズ事業も絶好調

 プロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」の経営再建や長崎初のプロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」の立ち上げに、サッカースタジアムを中心とする大型複合施設「長崎スタジアムシティ」も開業した。さらには、クルーズ事業への参入にBS放送局の開局まで、業容の拡大を見せているが、同社としては、「ジャパネットが届けられる価値を追求した結果に過ぎず、多角化している感覚はない」そうだ。

2024年10月に開業した「長崎スタジアムシティ」(写真提供=ジャパネットホールディングス)

 それぞれの事業は、順調に収益を上げている。例えば、スポーツ事業ではV・ファーレン長崎がJ1に昇格し、長崎ヴェルカのホームゲームは全試合が完売するなど好調だ。2024年10月に開業した長崎スタジアムシティは、初年度の来場者数が485万人を達成。開催イベントの約3分の2を自社で企画・開催し、アリーナの稼働率は土日祝日で8割以上、平日でも8割を超える月があるそうだ。

ホテルのバルコニーから見える景色。スポーツ好きに喜ばれそうだ(筆者撮影)

 2018年以降、本格化しているウォーターサーバー事業も成長軌道に乗っており、会員数は19万人に増加した(2026年2月現在)。数十万円からの高額商品となるクルーズ事業も収益の柱になりつつある。くわしくは続く記事で触れるが、客船を丸ごとチャーターして日本人好みにカスタマイズすることで高い支持を得ているという。

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テレビ・通販は「オワコン」ではない

 事業の多角化が進んでいる同社だが、今でも最大の柱となるのは「通販事業」だ。とりわけ同社のイメージを形作ってきたテレビショッピングは、衛星放送業界そのものの衰退が指摘され、一種「オワコン」にも見える。しかし、ジャパネットたかたで専務取締役を務める田道祐樹氏は、「当社のグループ会社が運営するBS10はむしろ成長していて、テレビ通販も好調です」と話す。

売上に最も貢献しているという通販カタログ(写真提供=ジャパネットホールディングス)

「当社にとって、テレビ通販は最大の『認知の場』であることに変わりはありません。テレビ放送を行うと、同時にネットやカタログでの検索や購入も伸びる相乗効果があります。最も売上に貢献しているのは『カタログ』ですが、テレビ通販もコアな売り場だと考えています」