「自前のテレビ局」は、リニューアルで視聴者数が4~5倍に

 ジャパネットでは、2022年3月からBS放送局「BSJapanext(ビーエスジャパネクスト)」を運営してきたが、有料映画チャンネルを放送するスター・チャンネルをグループ会社化して、2025年1月に名称を「BS10」にリニューアル。その際、チャンネルポジションを「BS10ch」に変更した。

 それまで同局は、リモコンで3桁のチャンネル番号を入力したり、電子番組表から選択したりしなければ視聴できず、新規視聴者を誘導しづらかった。リニューアルを機にテレビリモコンの「10ボタン」を押せば視聴できるようになり、視聴者数が増えたという。

 ファンの多い野球中継や新発想の通販番組を増やすなど見直しも進め、リニューアルから1年で視聴者数は以前の4~5倍に増加している。

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「通販番組の新たな取り組みとして、旅やドキュメンタリー番組との連動企画を増やしています。例えば、前半は製品の製造工場の様子や開発ストーリーを掘り下げ、後半に該当商品を販売するなど。前半で視聴者の関心が高まるため、購入につながりやすいと感じます。クルーズ旅も、タレントが乗船する様子を紹介した後に販売することで良い効果が出ています」(田道氏)

旅番組と通販番組を組み合わせて「クルーズ旅」を売る試みも好調だ(写真提供=ジャパネットホールディングス)

 BSにとどまらず、地上波でもユニークな取り組みを行っていた。ワールドカップバレーボールなどスポーツイベントのCM枠を活用した「90秒の生放送ショッピング」だ。

 現在は行っていないものの、1秒のオーバーも許されないプレッシャーのかかる放送で、視聴者数が多いこともあり、90秒の放送でシェーバーが1万本売れるなどの実績を上げていた。年に1~2回実施していた中で、シャワーヘッドや除湿剤なども好評だったという。

次の記事に続く あえて「若者」にアプローチしない…顧客の平均年齢は70歳、テレビ通販の雄『ジャパネット』が“顧客の若返り”を焦らないワケ

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