――クラブユースということは、かなりのエリートですよね。それでも女子からの視線は冷たかった?

栗谷 中1の時に好きな女の子に彼氏がいることを知りながら、自分ならいけると思って告白したんです。メールで「彼氏がいるから無理です」と断られたのに、僕はまだ俺様気分で「奪っちゃうぜ」って返信しました。それがチェーンメールで回されて、一気に女子全員から嫌われました。

――それはきついですね。

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栗谷 中学3年間は地獄でしたね。サッカーは楽しかったけど、クラスの女子からは距離を置かれて。3年間で女子と喋った記憶がないです。

――その年頃は特に、いじられる立場に一度なってしまうとなかなか抜け出せませんよね。

栗谷 僕の方も斜に構えてた部分はあるんですよ。クラブユースでは友達もいるし関東大会まで勝ち進んだから、「こっちが正義で一軍なんだ」と見下す気持ちもあったと思います。学校のサッカー部を「下手くそ」と言って嫌な目で見られたりして。

「あれ、俺いじられる側だっけ? っていうか本当にブスなの?」

――女子からは冷たい扱いをされる中、男子グループではどんな立ち位置だったんですか。

栗谷 「顔ブスだな」「気持ち悪いな」といじられるようになって、「あれ、俺いじられる側だっけ? っていうか本当にブスなの?」という戸惑いは徐々に大きくなっていましたね。

 

――その状況は高校でも変わらず?

栗谷 厚木北高校という当時サッカーが強かった学校に進んで、そこではサッカー部に入りました。3年生の時は神奈川ベスト4でした。

――強いサッカー部となると、女子から人気が高そうですが。

栗谷 それがスポーツ科だったのでほとんど男子で、数少ない女子も「坊主頭で365日練習の女子バレー部」みたいなクラスで。とは言ってもサッカー部の大半は彼女がいたことを後で知ったんですけど、僕はそれも知らなくて……。