関係がぎくしゃくしていた10代後半
ただ、10代後半あたりには2人の関係がややぎくしゃくしていた時期もあったらしい。佳奈いわく《テスト勉強やセリフを覚える姿とか、絶対見せないようにしていましたね。「私はそんな努力しなくてもできるよ?」みたいなスタンスを、茉奈に思い知らせたかったり。何の意地だったんだろう(笑)》(「美ST」2025年3月28日配信)。茉奈も《今では考えられないけれど、当時は佳奈に相談なんてありえませんでした。自分の弱い部分を見せられなくて。恥ずかしかったのかな?》と顧みている(同上)。
仕事でも、ミュージカルに2人がたびたびWキャストで出演し、当然ながらセリフも歌も同じなので否応なしに比較され、それが妹の佳奈にはちょっとつらかったという。舞台のコメントを求められる場面でも、たいてい茉奈が先に話すので、言おうと思っていたことを言われてしまい、急いで別のコメントを考えることも珍しくなかったとか。それでも佳奈は社交的な茉奈に助けられることも多く、《スタッフさんで元気がない人がいると、「今日、元気ないけど大丈夫ですか?」と声を掛けたり。そのあたりのことを全部、茉奈に任せてしまったので、私はラクをしてしまっていたかもしれません》とも語る(前掲、「CHANTO WEB」)。
周りが就活を始めると「2人だけ取り残された感じ」に
もっとも、当の茉奈は学生時代は人付き合いが苦手だったと明かしている。姉妹そろって関西学院大学に進み、学部もゼミも同じだったとはいえ、週末に遊びにいくのはそれぞれ別の友達とだった。茉奈が友達と遊んで帰宅すると、そのあとでほかの友達と遊んだ佳奈がすごく楽しそうな顔で帰ってくるのを見て、「きっと佳奈のほうが充実しているんだろうな」とひとりでへこんだりしていたという(前掲、「ヨミドクター」)。実際、佳奈は中学・高校時代には人見知りだったのが、大学に入るとクラスやサークルなどいろんな場所でたくさん友達ができ、世界も広がり、充実した日々を送っていたようだ。
ぎくしゃくした関係も20歳をすぎたころ、実家で2人一緒にお風呂に入っては、少しずつ悩みや仕事の相談をするようになり、茉奈によれば《私達の関係性が一皮剝けたというか、一段大人に進めたような気がした》という(前掲、「美ST」)。
学生時代は仕事以外に学業というもう1本の柱があったおかげで、たとえ仕事のスケジュールが入っていなくても「学校があるし」と安心できていた。だが、大学3年になると、周りの友達は就職活動を始め、茉奈と佳奈は2人だけ取り残された感じで「私たちは就活しなくていいんだろうか」と本気で考えたという。『ふたりっ子』以来となる朝ドラ『だんだん』(2008年度後期)への出演オファーがあったのは、そんな時期だった。(つづく)
その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。
