きょう2月23日、俳優の三倉茉奈・佳奈が40歳の誕生日を迎えた。4歳で劇団入り、5歳でCMデビューすると、朝ドラ『ふたりっ子』(NHK、1996年度後期)でヒロインの幼少期を演じ一躍人気者に。その後は……。(全2回の2回目/はじめから読む)
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“2度目のヒロイン”『だんだん』に姉妹で出演
双子の俳優の三倉茉奈・佳奈姉妹が『だんだん』(2008年度後期)で12年ぶりにNHKの朝ドラに出演すると決まったとき、メディアでは「朝ドラ史上初の2度目のヒロイン」と話題となった。もっとも、本人たちとしては『ふたりっ子』では最初と終盤しか出ていないので、このときが「初めてのヒロイン」という気持ちが強かったという。
『だんだん』では、茉奈が島根のシジミ漁師の娘・めぐみ、佳奈が京都の芸妓の娘・のぞみと、離れ離れに育ちながら出雲大社で運命的な出会いを果たす双子の姉妹を演じた。『ふたりっ子』に続き演出を担当した長沖渉チーフ・ディレクターは放送を前に《双子ものは〈ふたりっ子〉でもやりましたが、あのときは二卵性双生児の設定で、大人になった双子のヒロインの顔が違っていました。それで、できないことがいっぱいありましてね。2人の顔が同じなら、周囲が見間違えることも含めて人間関係は多角的になるだろうし、ドラマの要素も倍加するだろう、と》と述べている(『ステラ』2008年10月10日号)。その言葉どおり、お互いの存在を知らずに育った2人が、自分とそっくりな相手と偶然出会うという劇的なシーンはいまも印象に残る。
「それぞれの個性を見てほしい」という思い
やはり放送を前に佳奈が《2人で作るドラマの先に、三倉茉奈と三倉佳奈という、1人の女優として見てもらえるようになったら、うれしい》と述べたとおり(同上)、『だんだん』は2人にとって大きな転機となった。姉妹で違うキャラクターを演じたことで、それぞれの個性を見てほしいという思いが強くなっていったという。
これを境に個人での仕事も増えていくが、最初のうちは現場に行っても、「あれ、きょうは2人じゃないの?」と訊かれることが多かった。これに対して茉奈は、それは自分たちが双子として認識されているということで、ありがたく思った反面、《心のどこかで、「私1人だと物足りないのかな?一人前じゃなくて、二分の一人前なのかな?」と複雑な気持ちになったのも本当です。まずは一人前になるところまで自分を持っていかないと、スタートラインにすら立てないと思ったんです》とのちに明かしている(「美ST」2025年3月28日配信)。佳奈のほうは、それまで一緒だった社交的な茉奈がいなくなり、これからは自分だけで積極的に人間関係を開拓しなければならないと思い知ったという。


